ビザジャーナル
2026-02-05
目視だけで大丈夫ですか?在留カード等読取アプリケーションの実務的な使い方

在留カード等読取アプリケーションの実務的な使い方
外国人材を採用・雇用している企業にとって、在留カードの確認は必須の実務です。
とはいえ、
- 見た目は問題なさそう
- 毎回同じ社員だから大丈夫
- 期限だけ確認して終わり
このような運用になっていないでしょうか。
近年は在留カードの偽造・変造が巧妙化しており、目視確認だけではリスクを完全に排除できないのが実情です。
そこで今回は、出入国在留管理庁が公式に提供している「在留カード等読取アプリケーション」について、人事実務の視点から分かりやすく解説します。
在留カード等読取アプリケーションとは?
このアプリは、
- 在留カード
- 特別永住者証明書
に内蔵されているICチップの情報を読み取る公式アプリです。
アプリでできること
- ICチップ内の情報(氏名・生年月日・在留資格・在留期間・顔写真など)を読み取り
- その内容を画面上に表示
- 券面に印字されている内容と照合することで、偽変造の疑いを確認
ポイントは、「券面」と「ICチップ」の一致を確認できる点にあります。
なぜ人事担当者にとって重要なのか
① 採用時の確認を「より確実」にできる
外国人を採用する際、在留カードの確認は必須です。
しかし、券面の見た目だけでは判断できないケースも増えています。
このアプリを使えば、
- ICチップの情報と券面の記載が一致しているか
- 顔写真に不自然な違いがないか
を客観的に確認できます。 ※ 利用時は、他の身分証確認と同様、本人の同意を得た上で行う必要があります。
② 不法就労リスクへの備えになる
企業が知らないうちに在留資格外の外国人を雇用してしまった場合、不法就労助長罪が問題となる可能性があります。
公式アプリを利用して確認していれば、
- 企業として必要な確認を行っている
- 管理体制が整っている
ことを説明しやすく、コンプライアンス強化にもつながります。
「失効情報照会」との併用が実務では重要
このアプリで分かるのは、
「カード自体が真正かどうかです。
一方で、その在留カードが現在も有効かどうかを確認するには、在留カード等番号失効情報照会を併用する必要があります。
そのため、読取アプリでカードの真正性確認、失効情報照会で有効・失効の確認の 両方で確認して初めて安心と言える運用です。
導入は難しい?利用環境について
対応OS
- Windows 11
- macOS 13以降(Apple M1以降)
- Android 12以降
- iOS 16以降
※ iPadは非対応です。
準備するもの
- パソコン利用の場合
→ 非接触型ICカードリーダライタ(拡張APDU対応) - スマートフォン利用の場合
→ NFC Type B対応端末(追加機器不要)
特別なシステム開発は不要で、無料で導入できる点も大きなメリットです。
まとめ
在留カード等読取アプリケーションは、
- 出入国在留管理庁が公式に提供
- 無料で利用可能
- 人事実務に直結するツール
という点で、外国人雇用を行う企業にとって非常に有用です。
トラブルが起きてから対応するのではなく、「起きないための確認」として、ぜひ導入・活用を検討してみてください。
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としています。
具体的な事案については、専門家へのご相談をおすすめします。